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HP「月と紅葉」の小ネタ受け皿。ジャンル雑多。
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<マニキュア>

「そういやさー、兄貴。
 親父ってさ、男のわりにどうよってくらい化粧品とか持ってるじゃん。マニキュアとか。」
「ああ、ありますね。」
「大分前のことなんだけど、親父呼びに部屋に行ったら、親父がその化粧品入れの箱の前に立ってて。」
「はい。」
「んで、そん中でも割と気に入ってるらしい緑のマニキュアの小瓶手に持っててさ。
 なんか声かけづらくて、何してんのかなーって見てたら、親父むずかしい顔したまま、部屋のゴミ箱と手の中のマニキュアを交互に見てて。」
「・・・・・・・・・・・・。」
「ややあってから、小声で『・・・別に、奴が塗っていたという訳でもないしな・・・。』って呟いて、その小瓶を箱ん中に戻してたんだけど。」
「・・・ちなみにウンガロ。大分前と言いましたが、それを目撃した具体的な時期は、もしや。」
「そ。親父がガキだった頃をテレビで放送し始めた頃。こないだから3部やってるから思い出してよぉ〜。」
「・・・なるほど。そういえば第一話の過去回想でダリオさん、何故か爪が緑色になっていましたね。」
「あんなん演出の一環だろうになぁ〜。んなこと言い出したら、あのシーンのジーさんヒゲピンクだぜ?
 親父も相ッ変わらずあのジーさんのことになるとめんどくさいよなあ〜。」
「確かに・・・けれど、それで結局マニキュアを捨てない程度にはなったんですよね。」
「あー・・・まぁな。」

「・・・・・過去の憎しみとは、こうやって薄れていくものなのかもしれませんね。」(しみじみ・・・)
「え、そんないい話だっけ?今の。」



まず化粧品揃えてる父親にツッコミがない時点で麻痺してる訳だが。

遅ればせながら、3部アニメ放送開始記念、のようなネタ。
第一部放送直後から思いついてはいたんですが、うまいことまとまらないうちに出す機会を逃しました。こんなんばっかか。

わかりにくいですが、「あの親父と同じことをしてる自分に虫唾が走る」とまで嫌悪していたのに、その父親を連想しそうな物を、お気に入りだからという理由で適当な理屈をつけて捨てずに置いておける程度には憎悪が薄れた、という話です。
決して許したとかではなく、それほど気にならなくなったというか、「まあいっか」と思えるようになったというか。
実はここのジョナサンや承太郎がDIO様と話す時に感じるのとほぼ同一の感情。承太郎達の方がだいぶ和解寄りだけど。
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